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加計学園:内部文書「総理の意向」に問題はあるのか?

加計学園愛媛県今治市の戦略特区で52年ぶりに獣医学部を開設することに際し、「総理の意向」として設置認可を急がせたとする内部文書がでてきたと、朝日新聞が報道し、同日玉木雄一郎議員が国会の委員会で取り上げました。

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 この問題に関して民進党共産党は批判の色を強めていて、蓮舫代表は忖度があったことを疑わざるをえない。内閣総辞職に値すると、批判を強めています。

 

何が問題なのか?

今回のケースは、52年間日本獣医師協会が反対して、新設することができなかった獣医学部を、規制緩和の行われる今治市の国家戦略特区で行うことになったということです。

つまり、52年間もの長い間、既得権との争いで新設することができなかったわけです。

 

獣医師協会は、獣医師の数は十分に足りていて、これ以上増やすと自分たちの利益が損なわれるから、新設したくないわけです。しかし現状は、ペットを扱う獣医は足りていても、鳥インフルエンザなど家畜のウイルス対策などを行う獣医は不足しているのが現実です。実際は足りてないのに、足りてるといい、自分たちの権益を守るために、文科省と一体となって規制をかけてきたわけです。

こうした現実を受けて、今回戦略特区で規制にとらわれずに、内閣総理大臣の元、内閣府が主導となって、文科省と調整し、獣医学部を新設するということになりました。つまり、既得権益にがんじがらめの日本社会において、規制を緩和し、風穴を開ける大きなプロジェクトの一つなのです。

 

その際に、総理の意向である、と役人が述べて、総理の思うがまま、総理のお友達のためにプロジェクトを進めようとしているといった印象を与えようとしていますが、その真偽も不明な上、述べたのは役人であって、その総理の意向と言われるものが、本当に総理の意向かもわからないわけであります。文科省を焚き付けて迅速に行うために、虎の威を借りたということも十分に考えられるわけです。

小泉政権構造改革が行われた際も、これは総理の考えだという印籠を掲げて省間の調整を行うことが見られたと言います。

さらに、これが本当に総理自身が行うべきだという意向でやっていたとしても、規制緩和をするというのは、安倍内閣アベノミクスで掲げている基本姿勢であり、その中にたまたま、学校法人として、安倍総理の友達が入っていただけで、批判されるいわれはないのです。総理の友達であればチェックを通常よりも必要以上に厳しくするべきだといった、逆差別を受けるべきだとでもいうのでしょうか。

 

つまり、これが仮に本当だっとしても、これをもって総理を批判しよう、ましてや内閣総辞職すべきだというのは全く筋違いだと思います。

 

違法性はないというのは、テレビ番組で、追求の先頭に立つ、玉木議員自らが認めていることであり、野党はなにを追求したいのかが見えてきません。

総理が友達のために条件を付け足した??

そして獣医学部の新設に応募しようとしたのが、京都産業大学加計学園だったのです。

しかしながら、この獣医学部新設のプロジェクトの途中で、近隣に獣医学部が存在する大学には、開設を認めないという条件が入り、近隣の大阪に獣医学部がある、京都産業大学は申請を断念し、加計学園に決定したというプロセスです。

 

野党は、近隣に獣医学部がない地域、つまり空白地域に限って新設を決定するとしたのは、加計学園に新設をさせようとする、総理の意向なのではないかと、批判しています。

 

しかし、この背景には、獣医学部を新たに開設するということになってしまった際に、獣医師会は、それなら1つの地域1つの大学のみにしろ、といって1つの大学のみにせざるをえなかった、ということがあるそうです。

 

こういったことを踏まえても、通常の感覚で考えれば、近隣に獣医学部がない地域に設立するのが、普通の考えだと思います。特に四国には獣医学部がないことからも、この決定に何か問題があるというのは、邪推に過ぎないと言わざるをえません。

本当の問題は何か

さらに今回の、今治市加計学園は10年以上にわたって申請を出し続けた結果がやっと結ばれたのであって、総理と理事長が友達だから急に決まったということではないのです。

特に今治市は学校を誘致し、地域を活性化させるために積極的に行ってきたのです。

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それにもかかわらず、問題として取り上げられることには、諮問会議のメンバーも疑問を呈しており、52年間新設されなかったことの方が問題なのだ、というもっともな指摘をされています。

 

以上で述べたように、加計学園獣医学部が新設されることになったのは、問題などころか、今までの52年にもわたる岩盤規制を打ち破った成果なのです。総理は、自分の手柄として誇ってもいいものなのです。それを、理事長が安倍総理の友達だからと言って、さも裏で不当な働きかけがあったかのような報道が行われるのは、全く不適当だと思います。

ブーメラン!?

ここまででわかるように、これは批判にさらされるようなことではないのは明らかであります。しかしなぜ批判を強めているのか。もちろん安倍政権打倒したいという野党の思惑もあるのでしょうが、この問題を最初に追求した議員と日本獣医師会との関係が報じられました。

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この記事によると、

民進党玉木雄一郎幹事長代理(48)が約2年前、学部新設に猛反対している日本獣医師会の総会で「おかしな方向に向かいそうになった際はしっかり止める」などと、計画阻止を約束していた

 として、日本獣医師会に岩盤規制が行われそうになったら阻止すると約束していたというのだ。そして、玉木議員は日本獣医師連盟から100万円の献金を受け取っていることも、記事では明らかになっている。さらに、父親香川県獣医師会の副会長をつめて、弟も獣医であるということが明らかになっており、獣医師業界との、「ズブズブ」の関係が明らかになったのである。

 

利害関係者である玉木議員が、この獣医学部開設に水を差すかのように、出所不明の怪文書をもとに、政府を攻め立てようとしているのは、まさに日本獣医師会を「忖度」しているのではないだろうかと、疑われても仕方がないと思われます。

 

このように、批判をしている方から、なにやら深いつながりがうかがわれる事情が出てくるというのも、民進党らしいといったところです。

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規制改革を推し進めるべき

加計学園に関しては、民進党の議員からも今治市獣医学部を開設するようにお願いする声が上がっていました。規制改革は、与野党問わずに取り組むべき課題なのです。このように、今までの規制を緩和し、既得権益と共にある各省庁を、まさに総理の力という強い主導力を持って、解放していくことは必要不可欠であります。

 

医者が足りないのに、規制によって医者を養成できないといった、本当は必要ないのに行われる規制にがんじがらめの日本社会には、改革が必要であります。このような素晴らしい取り組みを、今回のような、その真偽も不明の文書を持って批判されることによって、規制緩和のスピードが遅くなるようなことがないことを切に願っています。

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