14時30分から小池都知事が記者会見を行い、「希望の党」の立ち上げを宣言しました。
会見の詳細について、まとめておきたいと思います。
小池都知事が立ち上げ
以前より、小池新党に関しては、若狭・細野氏が中心となって、立ち上げるものと思われていました。
しかし本日の会見で、それらをリセットして、小池都知事本人が立ち上げるということを明言されました。
そしてこれに伴い、リセットの意味が、小池都知事が引っ張っていくこと、すなわち代表に就任するということを明言されました。
小池都知事が、新党にどれだけ関わるかで党勢に大きく変化が出るだろうと見られている中での、代表就任の明言で、離党などの動きが加速化する可能性もあります。
理念
小池都知事は、希望の党の理念を発表しました。
私たちが希求するものは、党の利益ではなく、議員の利益でもなく、国民のため、つまり国民全体の利益を最大化することにある。
国政を透明化し、常に情報を公開し、国民とともに進める政治を実現する。
既得権益、しがらみ、不透明な利権を排除し、国民ファーストな政治を実現する。
国民ひとりひとりに、日本に、未来に、希望を生むために
以上のように、都民ファーストでも掲げていた、情報公開を前面に打ち出した内容となりました。
政策
小池都知事は同時に、希望の党が打ち出す政策についても明言されました。
- 希望の政治
- 希望の社会
- 希望の経済
- 希望を守る環境・エネルギー
- 憲法改正
を掲げました。
都知事は続ける
これに伴い、小池都知事が衆院選に出るとの一部の予測もありましたが、小池都知事は都知事を続けることを明言しました。
都知事を行いながら、国政政党を立ち上げることに批判の声も大きい中で、小池都知事は、都政を邁進していく中で、国政にもサポートが欲しいといった趣旨で発言され、国政に関わることは、あくまで東京都政と関連してのことであると発言しました。
保守改革の党
そして、小池都知事は、希望の党が保守・改革の党という位置付けであることを明言され、保守という立ち位置を重要視するとの発言を行いました。
今までの、維新の党、みんなの党といった路線を継承する方向性を感じます。
都政に対する影響
今回の都知事の国政政党の立ち上げによって、様々な影響が出ることは必至です。
公明党が、都知事が都政に専念せずに、国政政党に関わるのであれば、都議会での協力を辞めるとの方針を示している中での、この行動により、東京都政で小池都知事が自らの目指す方向に邁進できるのか、暗雲が立ち込める結果になる可能性もあります。
最後に
今回の発表を受けて、民進党からの離党が加速化したり、公明党との関係に亀裂が走ったりなど、様々な側面で変化が起こることでしょう。
一方政策や理念を見る上では、みんなの党、維新の党などの保守改革政党と似通った面が多く、国政においてどれだけの勢力を持つのかは不透明です。
一方で、東京を中心として、小池旋風の勢いは未だ強いもので、小池都知事が代表として、積極的に関わることを明言したことで、議席数にも大きく影響が出ることは間違い無いでしょう。
さらに、都議選と同じく、選挙が終われば、代表辞任といったことも考えられないわけではありません。
本日衆院解散が発表され、選挙戦が本格化する中で、小池都知事の動向はますます注目を集めそうです。
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