本日、いよいよ安倍総理による衆院解散の発表記者会見が行われました。
大義なき解散と野党は批判はしてきましたが、いよいよ総理自らの口によって、解散の理由について説明されました。
そこで今回は、総理が会見で語ったことを簡単にまとめておきたいと思います。
アベノミクスの成果
まず、安倍総理は、アベノミクス三本の矢によって、日本にもたらされた成果について熱弁しました。
- 11年ぶりに六四半期プラス成長
- 全ての県で有効求人倍率が1以上
などなど。
そして、アベノミクスを生産性革命、人づくり革命という次のステージに移すことを宣言しました。
消費税の使途の見直し
その上で、少子高齢化という社会状況で、アベノミクスで最大の壁を乗り越えると宣言し、社会保障を高齢者偏重から全世代型の物に変えていくと決断したとおっしゃいました。
そこで、幼稚園・保育園の無償化や、保育の受け皿の拡大、介護の充実が必要であると訴えました。
そして、そのための財源として、2019年に10パーセントに上がる消費税の使途を変更したいと訴えました。
従来、消費税増税分の使途の5分の4は財政再建に使われる予定でしたが、それを見直して、全世代型社会保障のために使用したいと語りました。
そして、税の使途を変更する、つまり税に関する変更を行う以上、国民に判断を仰ぐ必要があり、国民の声を聞くために、解散を決意したと語り、28日の解散を初めて明言しました。
北朝鮮の危機
次に国民が北朝鮮の危機に対して、不安に思っているであろうとし、北朝鮮の危機は現実のものになりつつあると語りました。
このような状況での解散に対する批判に対しては、北朝鮮の挑発によって、解散の時期が左右されるということがあってはならないと訴えました。
その上で、このタイミングで選挙をやることに意味があるとし、さらに北朝鮮の危機が高まる中で、韓国や米国はもちろん、中国ロシアとも積極的な外交をリーダーシップを発揮して行うことに対する、信を問う意味があるとも仰りました。
対話の努力は時間稼ぎに利用され、対話のための対話には意味がなく、圧力を高めていく必要があり、国民の信任を得て力強く外交を進めるとの決意をしめしました。
森友加計学園
野党が森友加計学園隠しだと批判することに対しても、触れました。
これらのことに関しては、国民の皆様から大きな不信を受け、これまでも自ら閉会中審査に出て、丁寧に説明をしてきており、今後もその姿勢に変わりはないと語り、今回の解散は、森友、加計学園問題について隠すためではないことを強調しました。
国難突破解散
そしてこういった問題に野党の批判が集まる中で。、今回の選挙は厳しいものであると語りました。
その上で、様々な国難とも言える諸課題に立ち向かっていく中で、国民の声を聞くことが不可欠と考え、解散を決意したと仰りました。
そして、その中で、今回の解散は、「国難突破解散」であると語りました。
勝敗ライン
その上で、勝敗ラインは与党で過半数を取ること、すなわち233議席であると語りました。
終わりに
安倍総理大臣は上記の通り、衆院を解散することを表明し、その理由として、
- 消費税の使途の変更
- 北朝鮮情勢
などを挙げ、国難突破解散であるとしました。
消費税の使途の変更はもちろん、北朝鮮情勢に関しても、安倍内閣の姿勢を問うという意味では、大きな意味を持つ衆院選挙と言えるでしょう。
森友加計問題に不満を持つ国民にとっても、安倍政権に審判を下すことのできる重大な選挙です。
28日の衆院解散を受けて、選挙戦が本格化することになります。