今日、朝起きたら、北朝鮮がミサイルを発射したというニュースで持ちきりでした。
またか、といった感じですね。
G7で北朝鮮が最優先課題であると宣言され、世界各国が圧力を強める中での発射は、非常に許しがたいことです。
さらに、今回のミサイルは日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下したとのことです。
これは、日本が漁業などで経済活動を行える範囲ですから、そこに漁船などがいたら被害を被る可能性もあったわけです。
被害がなかったことは幸いでしたが、北朝鮮は狙って日本のEEZ内に落下したことでしょうし、挑発を強めています。
北朝鮮が挑発をやめない理由
北朝鮮、核開発やミサイル開発をやめる気はないという姿勢を世界に示しています。
これは金正日政権とは違うところで、金正日の時は条件が整えば核廃棄もありうる選択肢としてありました。
金正恩は、大量殺戮兵器を放棄したリビアの政権が崩壊したことなどを見て、核を放棄すれば現在の金正恩体制を維持することはできないと判断しているわけです。
ただし、核開発を続けて、ミサイル発射で挑発を続けても、アメリカが攻めこんでくれば、北朝鮮はなくなってしまうわけです。
しかし止めないということは、アメリカが攻め込んで来ないと見切っているわけですね。
アメリカが北朝鮮に攻めると、北朝鮮の砲弾によってソウルが火の海になり、在韓米軍を含め甚大な被害を被ると言われています。
こういったことからも、金正恩はICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射や核実験を行わなければ、アメリカの真の脅威にはならないから攻めてこないだろうと見ているわけです。
こう考えると、金正恩はある意味ギリギリのラインでチキンレースを続ける策士とも言えるかもしれません。
しかし、ここでアメリカが対話や経済援助を行えば、過去にあったように単なる時間稼ぎに終わり結局裏切られ北朝鮮を助長させるだけの結果になります。
金正日の時もそうでしたが、圧力を強めて北朝鮮が対話を求めてこざるをえない状態を待つしかないのです。
いつか訪れる本当の脅威
またミサイル打ってるけど、実際に被害はないわけだしいいんじゃね、という考えの方もいらっしゃるかもしれませんがそうではありません。
もちろん、必要以上に脅威を感じることはありません。
しかし、ミサイルは打てば打つほど技術が向上していき、ミサイルを防ぎきれなくなってくるわけです。
だから今の脅威をここで止める必要があるのです。
現に北朝鮮のミサイル技術は確実に進歩していて、先般発射されたミサイルは高度2000メートルに達したと言われています。
これはロフテッド軌道といわれ、非常に高い位置から落ちてくるので速度が非常に早く、日本の迎撃システムでは撃ち落せないかもしれないレベルにまで、現在成長してきています。
また打ってる、また打ってる、で狼少年のごとく、本当の脅威がいつか訪れるかもしれないことを、そして今止めなければならないことを認識しておかなければなりません。
舐められる日本
今回EEZにミサイルを落下させたことからもわかるように、北朝鮮からすれば日本なんて眼中にないし、アメリカしか見えてないわけです。
日本が抗議してきても、また言ってるわぐらいにしか思われていないわけです。
日本が舐められる理由には、反撃できないということも当然あります。
北朝鮮がいくらミサイルを打ってきても、いつも日本政府は抗議するばかりで、何も進んでいません。
これは、憲法9条によって専守防衛に努めなければならないという制約がありますから、日本領土になんらかの攻撃がなければ、手出しできないわけです。
いくら挑発しても、反撃してこない国なら、全く怖くないというのはわかりますよね。
北朝鮮も当然日本が絶対に反撃できないことがわかっているから、EEZへの落下など挑発を強めている側面があるのです。
敵基地攻撃能力を急げ
いま、アメリカが北朝鮮への攻撃を戸惑っているように、相手に攻撃したら自国は甚大な被害を受ける、と思わせることができれば、それは抑止力となって相手の挑発を弱めることができます。
そのためにも、日米韓の緊密な協力はもちろん重要です。
安倍総理が言っているように、ミサイル防衛をさらに強めていくことも、自国を防衛するために必要不可欠でしょう。
その上で、日本としても、敵基地攻撃能力を迅速に保有し、北朝鮮に日本を挑発したらやばいかもしれない、と思わせることが非常に重要でしょう。
そして、ゆくゆくは憲法9条を改正し、自国を十分に守れる体制を整えることも必要でしょう。
もちろん、北朝鮮はそんなことお構いなしかもしれませんが、抑止力を強めることは必要不可欠です。
まとめ
ということで、今やれるのは、北朝鮮に圧力を強め、これ以上挑発したらまずいかもしれないと思わせ続けることしかないわけです。
まぁ成功してるとは言い難いですが。
対話のための対話では北朝鮮を利するだけです。
そして日本としては、米韓との協力をますます緊密にしていくことはもちろん、敵基地攻撃能力を含め防衛力のさらなる向上を図り、北朝鮮に対して抑止力として働くように努めていくべきです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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