昨日G7サミットが閉幕しました。
安倍総理は6回目のサミットで、メルケルさんに次いでの出場回数でした。
まぁメルケルさんはすごいですよね。2005年からずっと首相ですからね。
世界のリーダーが変わり、アメリカのトランプ大統領やフランスのマクロン大統領やイギリスのメイ首相などなどG7初出場のリーダーも多い中、安倍総理とメルケル首相の場慣れした二人が議論をリードしていました。
産経新聞より引用
以下、安倍政権が今回のG7で成し遂げた数々の成果について述べていきたいと思います。
- 北朝鮮が世界全体の脅威であることをG7で初めて宣言に盛り込む
- アメリカをドイツとともに説得し保護主義と闘うことを再確認!
- テロ等準備罪に対して、G7各国が支持を表明
- 国連事務総長からも日本の支持を表明
- まとめ
北朝鮮が世界全体の脅威であることをG7で初めて宣言に盛り込む
なんといっても、まずはこれです。
敏感な議題の一つとなった北朝鮮問題で、最も発言したのは安倍首相だ。日本が配布した資料にあったのは北朝鮮とイランのミサイル開発に関する情報。欧州諸国の関心が高いイランと比較することで、北朝鮮の技術力が短期間で向上している実態に危機感を持ってもらう狙いがあった。北朝鮮が実戦配備を目指す大陸間弾道ミサイル(ICBM)など長射程のミサイルが方角を変えれば欧州の安全を脅かすことも示した。
その結果、初参加の4人を含む全G7首脳が「新たな段階の脅威」との認識を共有。首脳宣言に北朝鮮問題が国際社会の「最優先課題」と初めて明記された。
北朝鮮問題ですね。
北朝鮮問題については、安倍総理がもっとも発言したと記事中にもあるように、主導して話を進めていったとのことです。
そのなかで、北朝鮮の脅威や危機感について共有することができました。
その結果、このように、G7の首脳宣言に、北朝鮮問題が国際社会の最優先課題として初めて明記されたんです。
はっきり言って、欧州の国々にとって、北朝鮮はアジアの国々の一つという認識でしかないわけです。北朝鮮が欧州に攻めていくわけがないですからね。
だから、通常であれば、そして今までも北朝鮮問題についてはG7では主だったテーマではなかったんですね。
しかし、G7出場6回目となる安倍総理の辣腕で、各国首脳に求めて、最優先課題として明記されたんです。
まさに、安倍総理の外交手腕によって、北朝鮮がG7共通の脅威であることに持ち込み、圧力を強めていけるわけですね。
素晴らしい、外交力です。
これだけでも、大成功レベルです。
アメリカをドイツとともに説得し保護主義と闘うことを再確認!
最大の焦点だった貿易について「保護主義と闘う」と明記した首脳宣言を採択し閉幕した。米国第一主義を掲げるトランプ大統領は保護主義に関する文言を盛り込むことに難色を示し、調整は難航したが、最終的には容認に転じた。
今回のサミットの声明では、「保護主義と闘う」ということが明記されました。
前回の伊勢志摩サミットの「あらゆる形式の保護主義と闘う」と比べると、表現がやや和らいだ印象を受けます。
これは、記事でも書かれているように、アメリカファーストを掲げるトランプ大統領が、保護主義的政策を目指す中で、今回保護主義と闘うという文言を入れたくないということになり、非常に調整に難航しました。
しかし、安倍総理とドイツのメルケル首相によって、トランプ大統領を説得し、何とか保護主義と闘うということが明記されました。
G7は、自由貿易を推進していこうという流れであり、アメリカ抜きでのTPPの成立を目指す日本としても、G7で保護主義と闘うということが宣言で明記されることが非常に重要なことなのです。
TPPを推進していく中で、G7の宣言による明記という後押しがあるのとないとでは違います。
このように、安倍総理は日本のために、そして世界のためにもリーダーシップを発揮し、トランプ大統領を説得することで、保護主義と闘うの明記を勝ち取ったのです。
テロ等準備罪に対して、G7各国が支持を表明
これは、別の産経のニュースからですが一部引用します。
G7は初日の26日、英国のテロを受け対策強化をうたう別途の声明を発表。過激思想の流布を防ぐため、ネット事業者に対処を促した。声明は国際組織犯罪防止条約を受けた取り組みに支持も表明。安倍晋三首相は組織犯罪処罰法改正案に関し、「条約締結のためのわが国の取り組みに対する各国の支持に感謝したい」と述べた。
つまり、日本が行っているTOC条約加盟のための、テロ等準備罪の取り組みに対して、G7各国から支持を得たわけです。
自分の国内での行動がスムーズに進むように、各国首脳に支持を表明してもらうというのも非常に重要なことです。
各国の首脳から支持を取り付けることで、自分の行動が、G7の指示に基づくものであり、世界スタンダードに則ったものであることをアピールできます。
これによって、人権が侵害されるーという言いがかりに対しても、「G7が支持してくれてますから」といったことまで、言えちゃうわけですね。
国連事務総長からも日本の支持を表明
そして、G7と直接関わることではないのですが、G7で外遊した先で、国連事務総長と会談したわけです。
そこで、テロ等準備罪に対する、国会特別報告者の表明が「個人の見解で国連の総意ではない」と世界に向けて真実を伝えてもらい、さらに日韓合意に関しても賛意をもらったわけです。
国連から批判されてるだろう、という国内の言いがかりに対して、国連の事務総長からお墨付きをいただくのは非常に重要なことで、立派な成果です。
このことについては別の記事で詳しく書いてますので、こちらもぜひお願いします。
まとめ
以上、安倍総理のG7サミット外遊での成果をまとめると、
- 北朝鮮が世界の脅威であり、最優先課題であることをG7各国と共有
- アメリカを説得して、保護主義と闘うことを明記
- テロ等準備罪へのG7の支持を取り付ける
- 国連事務総長から国連トップとして、日韓合意への賛意、ケナタッチしの発言が個人のものであることを、表明してもらう
以上の主な成果がありました。
他にも細かなところでいろいろ、成果をあげました。
今回のG7サミットでは、初出場のリーダーが多いこともあり、日本はリーダーシップを持ってG7を主導しました。
素晴らしいことです。
はっきり言って、北朝鮮への脅威を共有できたという一つだけでもすごいことなのですが、それだけではなかったのです。
今回のサミットは、パリ協定へのアメリカの姿勢を詰め切れなかったり、問題点はありましたが、概ね成功と言えるでしょう。
安倍総理の外交手腕の成果そのものです。
このことには、政権に批判的な上西議員もツイッターで
今回のG7では(今までも外交に関しては)安部首相は〝やっている〟と私は思っています。
と述べています。
野党も、安倍総理の外交手腕に関しては認めざるをえないほど、素晴らしいものがあります。
そして、何より長期政権が続くことも大きいでしょう。
日本の総理は一年で変わることが多く、こいつに言っても何も変わらないと、他国の首脳から信頼を勝ち取ることは難しかったわけです。
しかし、安倍総理とはきっちり話ができると、各国首脳からの信頼関係が熱いことも重要な要因の一つでしょう。
さらに、いままでどうしても内向きで国内政策を重視しがちで、他国のいいなりという印象が強かった日本の総理の中で、一転外交をしっかりと行い、はっきりと主張し、日本の国益につながることを勝ち取っていく中で、各国との信頼関係をしっかりと築いています。
ということで、安倍総理の外交手腕がすごいよ、というブログでした。