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自民党歴史的敗北 都議選の結果まとめ 各政党別総括

最終更新日8月17日

7月2日、東京のみならず全国から注目を集める都議会議員選挙でした。

自民党に吹き荒れる逆風、新しい地域政党都民ファーストの勢いは、などなど注目が高まる選挙でした。


そこで、都議選の結果、そしてそれを受けて、前回との比較など各政党別の総括を私なりにやっていこうと思います。

 

注目すべきポイントは、自民党が比較第一党となれるか、都民ファーストと公明党を足して過半数を超えるかなどです。

つまるところ、小池都知事がやりたいようにやれるかどうかということですね。

 

 

結果

まずは今回の投票率ですが、51.27パーセントでした。

前回選挙より7.77ポイント高くなりました。

議席結果

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2017東京都議会議員選挙 | 開票速報 | NHK選挙WEB

注目の結果はこのとおりになりました。

都民ファーストが49議席獲得の大勝利

一方自民党は、まさかの23議席

 

過去最悪の38を大きく下回り、公明党と議席数を並べる、衝撃的大敗北という結果になりました。

選挙の恐ろしさというものを感じる結果となっています。

 

そしてこの結果、議会の親小池勢力は次の通りになりました。

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小池都知事が過半数64を超える結果となりました。

今後の都政は小池都知事の進める方向に向かって進んでいけるということになりました。

支持政党、投票政党

一方こちらでは支持政党、投票政党についてのデータが出ています。

出口調査 都民への投票が36%|NHK 首都圏のニュース

【投票先政党まとめ】。
有権者がどの政党の候補者に投票したのか、都内全体の出口調査の結果からまとめたところ、都民ファーストの会が36%、自民党が23%、共産党が14%、公明党が10%、民進党が8%、東京・生活者ネットワークと日本維新の会がそれぞれ1%でした。
前回・4年前の選挙の際に行った出口調査と比べて、自民党は16ポイント、民進党は、当時の民主党の時と比べて8ポイント、それぞれ下がりました。
【政党支持率】。
ふだん支持している政党を尋ねたところ、自民党が32%、都民ファーストの会が14%、民進党と共産党がそれぞれ8%、公明党が6%、東京・生活者ネットワークと日本維新の会、社民党がそれぞれ1%、支持する政党がないいわゆる無党派層は30%となっています。

 このとおり、普段の支持政党では自民党が他党と比べて、高いわけですが、都政をきめる、都議選では都民ファーストに流れたということになったわけです。

 

国政では自民党を支持するけど、都政は都民ファーストにという風に流された層が多かったとも言えるでしょう。

都知事選挙でも、自民党支持層のなかでも小池都知事を支持する勢力がありましたよね。

こういった傾向は、大阪維新の会などでもみられます。

 

自民党としては、支持層があるのにもかかわらず、風に流されてしまい、議席につながらず忸怩たる思いでしょう。

 

ということで、今回の都議選の衝撃的な大敗をもって、国政選挙がどうなるかということを、軽々にすることは難しいと言えます。

 

都民ファースト総括

都民ファーストの議席数は49ということになりました。

公認数が50、告示前6ですから、ほぼ当選の大勝利といった感じです。

さらに推薦していた、無所属の6人も追加公認ということで、55議席という巨大勢力となりました。

 

この結果を受けて、小池都知事としては11ヶ月間の小池都政に対する支持を得られたということになるでしょう。

 

しかしながら、特に今回初めて当選した一年生議員は小池都知事のyesマンであることはまちがいありません。

二元代表という役割をしっかりと果たせるかということが今後問われることになるでしょう。

 

自民党総括

自民党の獲得議席は23となりました。

2009年、38議席の時に、歴史的惨敗の文字が紙面を踊り、直後の総選挙で政権交代がなされたわけです。

 

それよりも低い23議席

 

歴史的大惨敗としか言いようがありません。

都議会以外での、豊田議員の暴言、稲田防衛大臣の失言、下村都連会長の疑惑報道。

都民ファーストの人気に流れたのも当然ですが、国政の分野での自民党に対する逆風がこの結果をもたらしたことはまちがいないでしょう。

 

この結果で、下村都連会長の辞任は避けられないでしょう。

 

そして、今回の結果に国政が影響を及ぼしたことはまちがいなく、安倍政権に対する不信感がこの結果につながったものだと思います。

自民党が苦戦することはわかっていましたが、ここまでとは想像以上ではないでしょうか。

こういった意味からも、安倍一強といわれる国政の運営にも大きな影響を与えることになるでしょう。

閉会審査に応じたり、内閣改造の内容にも今回の都議選の影響が大きく出てくると思われます。

公明党総括

公明党は、候補者すべてが議席を獲得し、23議席を獲得しました。

7回連続で都議選ですべての候補を当選させました。

 

公明党は、特に都議選に力を入れていることで知られており、この結果は大勝利と言えるでしょう。

都議選に勝つために、自民党から離れ、小池都知事とともに歩む道を選ぶという、いわば博打にでたわけですから、その結果が良い方にでて、公明党としては一安心ということになります。

 

引き続き、都政において与党として強い影響力を及ぼし続けることになります。

 

共産党総括

共産党の議席数は19ということになりました。

告示前17ということで、着実に議席数を増やし、堅調といった感じです。

 

唯一築地再整備を訴え、「反安倍、反小池」という票を取り込んだことが、議席維持につながったものと思われます。

共産党としては、勝利したと言えるのではないでしょうか。

 

民進党総括

民進党は5議席ということになりました。

前回選挙で15議席、告示前が7議席ですから、敗北ということになると思います。

 

野党第一党である民進党が、公明党、共産党をも下回る結果というのは、悲惨な結果とも言えるかと思います。

民進党からすれば、離党ドミノなども考えれば壊滅的と言えると思います。

 

反自民は、都民ファースト、共産党に流れ、民進党に入る票はほとんど他に流れてしまったことだと思います。

 

離党ドミノが止まらなかったことなど、民進党のガバナンスにも大きな疑問符がついたこともあるでしょう。

 

とはいえ、当初0議席もあるとみられていたことから考えれば、大いに健闘したといえるのではないでしょうか。

国政での自民党の失敗を受けて、自民党の浮いた部分になんとか入ることができたと言えるのではないでしょうか。

 

0から1議席でしたら、党内で蓮舫おろしの動きが始まることも、考えられましたが、今回の結果では、民進党の党執行部に影響を与えることはなくなったと言えると思います。

 

その他

社会党、維新、生活者ネットは敗北

以上

 

全体の総括と影響

都民ファーストの大勝

ということで、都民ファーストの圧勝という結果に終わりました。

しかしながら、都民ファーストが勝ったというよりも、自民党が負けたとも言えると思います。

国政での自民党の失策が、都議選の自民党候補に影響を与えたのは残念なことでありました。

 

一方小池都知事の人気も凄まじいということを改めて実感する結果ともなりました。

今回の都議選で小池都政に民意の後押しを得る結果となったことで、今後の都政はまさに小池王国ということになっていくことでしょう。

 

ただし、都民ファーストとしてはここからが正念場とも言えると思います。

多くが政治の素人で、しっかりと二元代表として、都議会議員としての役目を果たして行けるのかは、一抹の不安を覚えるところでしょう。

さらには、野田幹事長や平さんなどスキャンダルが処理できていない人物が残っていることも、不安要素の一つでしょう。

 

自民党敗北 国政への影響も

自民党としては、歴史的大惨敗といわれた2009年を超える敗北とあって、都民から自民党に対する厳しい民意が示されたと言えるでしょう。

告示後にここまで自民党から、マイナスポイントがでて来る選挙は珍しく、都議選に国政の領域が悪影響を及ぼし、

実質的には、都政とは関係のない国政での安倍政権に対する審判ということが争点になってしまったのは非常に残念でした

 

ここまでの大敗となると、今後国政に与える影響も計り知れないでしょう。

閉会中審査など野党の要望に応じざるを得ない状況に追い込まれることになると予想されます。

 

さらに、この大敗を受けて自民党内部からも声が上がってくることとなるでしょう。(主に石破さん)

安倍政権としては、今までの盤石の体制で行ってきた政権運営を見直さなければならない局面となってくるかもしれません。

 

当然あくまで都議選なのですが、いままでの都議選が国政選挙に与えてきた影響を考えても、安倍総理はいままで以上に丁寧な政権運営を行わざるを得ないことはまちがいないでしょう

 

政権交代ということにはならないと思いますが。

 

終わりに

私は自民党支持者ですので、この結果は非常に残念であります。

 

しかしながら、選挙で示された民意について疑義を示すことはできません

日本が民主主義国家であり続ける限り、選挙で示された民意こそ、政治を動かすものなのです。

 

もちろん東京都は、無党派層が多く、風に流されやすい傾向はあります。

私自身も、その風を作り出している、マスコミの報道には、当然思うところがあります

しかしながら、選挙で示された民意は民意です。

自分と違う考えだから、風に流されたから、どうこうということではありません。

 

ただ、今回の選挙で都政に関する政策がほとんど争点とならず、まるで安倍政権に対する信任投票の様相を呈した状態となってしまったことは、返す返すも残念でありました。

 

自民党としても、今回の逆風は、非常に残念なことでありましたが、今回の結果についても、謙虚に真摯に受け止める必要があります。

都議選とはいえ、国政での安倍政権、自民党に対する都民の不信感が示されたことはまちがいないでしょう。

 

この結果を受けて、小池都知事が国政に進出していくのかも注目があつまりそうです。

 今後の小池都知事、そして国政の動きにも注目です。

 

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