7日午後9時ごろ、爆発現象である、大規模な太陽フレアが太陽表面で起こったことが観測されました。
これにより、8日の午後以降日本でも、通信面での影響が発生する恐れがあります。
そこで今回は、太陽フレアとはなにか、それによる影響は、過去の例は、などについて見ておきたいと思います。
太陽フレア
太陽フレアとは、太陽の表面で発生している爆発現象のことです。
太陽フレア自体は珍しいものではなく、1日に複数回見られるものなのですが、今回の太陽フレアは、通常太陽全体から出る1000倍の強さのX線が見られました。
これは、11年ぶりの最大規模なものです。
大規模な太陽フレアが発生すると、数日で質量放出が地球に届くことによって、GPSや通信に対する影響が発生する恐れがあります。
過去の例
太陽フレアの影響で、1989年にはカナダで大規模な停電が、さらには2003年には、日本の人工衛星が故障しました。
地球到達前の大気圏では、より影響を受けやすいため、人工衛星などに対する影響が特に危惧されます。
8日15時から9日0時ごろに到達
情報通信機構によれば、8日の15時から9日0時ごろに地球に到達し、その後数日間は、通信や航空無線やGPSに影響が出る恐れがあるとしています。
具体的には、GPSで数十メートルほどの誤差が生じたり、無線が通じなくなる可能性があります。
なお、人体に対する影響はないものとみられています。
しかしながら、磁気嵐が発生しやすい状況になりますから、気候の変化に体調が敏感に反応される方は、何らかの体調の不良が起こる可能性はあります、。
詳細な情報は8日午後
今現在では、到達時間やその影響は過去の情報などを元にした予測となっています。
詳細に、何時に到達し、どのような影響が出るかということは、8日の午後に発表されます。
報道に注意してください。
注意を
現在では太陽フレアを事前に予測できることで、大規模な停電などには対応できますが、すべての影響を排除することは困難です。
日常生活に大きな影響が出ることは考えにくいですが、8日午後に出るとされる、続報に注意して、自らの生活にどのような影響が出るか、また影響が出ないように、情報に注意する必要があるでしょう。
続報が出次第追記いたします。
追記
8日午前7時ごろ、地球の上空に到達しました。
米海洋大気局は、観測された磁気嵐は「非常に強い」と警告しています。
総務省は、人体への影響はないとした上で、注意を喚起しています。