7月1日。
都議選投票日前日、ついに安倍総裁が秋葉原での街頭演説を行いました。
そこで半ば予想されていたことでしたが、ヤジの範疇をこえる激しい演説妨害が行われました。
同駅前には、自民党の支援者が集まり、日の丸の小旗を振る姿などが見られた。一方で、「安倍政治を許さない」「国民をなめるな」「臨時国会をいますぐ開け」などの横断幕やプラカードを掲げる一団も。
首相の演説が始まっても「辞めろ」「帰れ」コールはやまない。これに対し、首相が「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」「憎悪からは何も生まれない。こういう人たちに負けるわけにはいかない」と反論する一幕もあった。
すさまじい「安倍やめろ」コール
映像で見ればよりわかると思うのですが、反安倍集団が、安倍総裁の演説にやってきて
「安倍やめろ」と大きな声でコールして、演説が聞こえなくなるほどの凄まじい様相でした。
巨大な垂れ幕もでており、集団で安倍総裁の演説を妨害しにやってきたことが見て取れました。
安倍やめろコールやばい pic.twitter.com/LBTpr2fYOF
— まとまらない (@maru3sami) 2017年7月1日
半ば予想されていましたが、ここまでとはと驚愕する気持ちでした。
選挙妨害
この光景をみて、民進党支持者と思われる人は、「反対の声をあげることの何が悪いの」という趣旨のことを言っていました。
しかしながら、今回のことは、「反対の声」の範疇を超えた、集団での選挙妨害という他ありません。
選挙での応援演説で、その主張する政策などに対して、軽いヤジなど反対の声をあげることを否定するつもりはありません。
しかしながら、今回のように、集団でそもそも演説を妨害することを目的として、演説を妨害する行為を行うことは、このような反対の声をあげることとは全く意味が異なります。
その候補、応援演説の主張することと全く関係のない、妨害行為は許されることではないと思います。
自由妨害罪
なにより今回のような、演説を妨害するために行動することは法律で、禁止されています。
第二百二十五条 選挙に関し、次の各号に掲げる行為をした者は、四年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。
二 交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。
このように公職選挙法 第225条2で定められている通り、演説を妨害するなど、選挙の自由を妨害することは認められていません。
いわゆる自由妨害罪というものです。
公職選挙法で演説の自由を妨害することは認められていないことからも、今回の妨害行為は許されないことは、明らかであります。
どの政党であっても
これは、当然他党の候補の演説であっても同じです
私は自民党支持者でありますが、民進党の演説を妨害することも同じく到底許されることではありません。
選挙演説は自由闊達に行われ、政策を戦わせる。
これこそが、民主主義の基本とも言えるのではないでしょうか。
このような政策論争すらさせまいと、妨害行為をすることが許されるとは到底思えません。
政策を戦わせられなかった今回の都議選
今回の選挙演説の妨害行為もそうですが、そもそもとして、政策論争がほとんど行われなかったことは非常に残念でありました。
ぽろぽろ不祥事が出てくる自民党もどうかと思いますが、それを都議選の争点としてしまう、メディア、野党には非常に残念な思いでした。
2020年東京五輪の時の都議会議員を選ぶ重要な選挙で、政策などのその候補の中身ではなく、風によってなんとなくで決まってしまうことがいいわけはありません。
風で決まった民主党政権がどうなったか、教訓を活かすべきです。
テレビ番組でこういった統計が取られていましたが、民進、共産ともに都議選とは関係のない政権批判に終始することとなりました。
冒頭の選挙妨害もそうですが、「反安倍」以外の政策を訴えることのできない政党がしっかりと政治を前に進められるはずがありません。
安倍政権を退陣させることが目標であれば、それが終わった時点でその政党の役割はおわってしまうのですから。
終わりに
ということで、今日の「安倍やめろ」コールで集団での選挙妨害は到底許されないこと、そして政策を論じることができなかった、今回の都議選の残念さを見てきました。
反安倍の人たちはことさらに「言論の自由」を持ち出すのにもかかわらず、憎い相手にはこのように妨害し「言論の自由」を許さないかの行為を行う自己矛盾に気づいていただきたいところです。
「安倍はやめろ」といった妨害ではなく、日本をどうするか、日本をどうよくするか論じていただきたいところです。
安倍総理がやめたからといって、日本が良くなったり、経済が好転するというわけではないのですから。
本日、安倍総裁が言った通り「誹謗中傷からは何も生まれない」わけです。
自由闊達な政策議論。そしてその政策を受けて、選挙で投票を行う
これこそが、日本の政治をよくするためには必要不可欠でしょう。
風にながされて、なんとなく投票して、あの暗い暗い3年3ヶ月を過ごしたことを、決して忘れてはいけません。
最後に、ごく一部の「安倍やめろ」コールを、さも大多数の国民の声のように報じるメディアにも苦言を申しつけておきます。