最終更新日8月26日
最近都議選の敗北を受けて、自民党内からも反安倍の声が聞こえてきますね。
特に日頃から声を上げて、都議選終了後からメディアなどでも反安倍のムードを高めているのが、次期総裁候補とも言われる石破衆議院議員ですよね。
そして、今ネット上で安倍支持の方からは、
「味方を背中から撃つ行為だ」「メディアと一緒になって、安倍を倒そうとしている」
という感じで、批判的な声がすごく見受けられます。
私はまごうことなき安倍支持者です。
石破さんを総理になんてこれっぽっちも思いません。
ですが、この石破さんを罵倒、攻撃する風潮はどうなのかなと思っています。
そこで安倍支持者の私が思うことを書いていきます。
自民党はそういう政党
そもそも自民党というのは侃侃諤諤議論をして、様々な意見があっても結論が出れば同じ報告に向かって進んでいく政党です。
ですから、多様な意見がある中でも、闊達に議論を行ってきたわけです。
現に2009年の政権交代以前は、毎年総裁が変わっていましたし、その原動力となったのは〇〇降ろしと言われる、反政権の動きでした。
そして、野党になったあとも、谷垣総裁は軟弱だー、谷垣総裁では総選挙を乗り切れない、などの総裁を批判する声は結構上がっていました。
ですから、第2次安倍政権以降のように、党内からあんまり異論がでないというのは珍しいことなのです。
もちろん一致結束しているという意味では、いいことなのですが、うがった見方をすれば安倍さんのいいなりと捉えることもできます。
もちろん私は安倍総理の行く道がいいと信じているから、党内が一致結束していると信じていますがね。
そういった意味で、自民党はそもそも様々な意見、批判をいう党であって、石破さんが政権批判的な意見をいうことを否定的に見るというのはあまり納得ができません。
今はいいけど、、、
そして何より懸念するのが、石破さんの今の政権批判をする動きを否定するというのは、諸刃の剣となり得るということです。
石破さんの政策は、そのお話を聞いていれば、私の考えとは相容れないものが多いです。
緊縮的な財政論、女性宮家創設に賛成している、などなどです。
いま安倍政権を支持して、石破さんを叩いているような人たちは、私と同じように石破さんの考えに反対する人が多いのだと思います。
もちろん今はそれでいいのかもしれません。
しかしながら、政権を否定する動きを否定するということは、もしも仮に石破さんが総理になった時にも、自民党議員に、石破政権がやることを否定的に論じることを許さないということになります。
となると、石破さんが緊縮財政、PB重視の政策に舵を切ろうとした時に、政権のやることだからといって黙っておくのが正解なのでしょうか?
なによりも私が懸念するのは、女性宮家を創設しようと石破政権が動いた時に、何も言わずに石破政権がやろうとしているからといって、自民党議員は黙ってそれを認めるのがいいのでしょうか?
私はそうは思いません。
特に女性宮家の問題に関しては、世論では女性宮家創設に賛成の方が多いわけです。
そういった中で、自民党が党内で石破さんを否定的に論じていただかないと困るわけです。
自民党が何も言わなければ、他党は賛成ですから通ってしまうわけですから。
このように、今安倍政権を支持する人たちは、安倍政権のやることがいいから、石破さんが政権批判の声をあげることに対して
「味方の邪魔をするな」
ということを言っていますが、時に反主流的な立場になってしまった時に、石破政権の進める動きに対して、「NO」という議員を支持することができなくなってしまいます。
私はもちろん、そういった状況で「NO」という議員を応援したいわけです。
ですから、今石破さんを非難する人たちは、今は良くてもそれでいいのと思うわけです。
こういう意味でも、私は石破さんが政権批判の声をあげること自体を非難することはどうなんだろうかと思っています。
党内でいうべきでメディアでいうべきではない
石破さんは、政権批判をするなら党内でいうべきで、メディアや外でいうべきではないということも見受けられます。
石破さんは当然党内でもいっているわけです。
そして、メディアでも自分の考えを国民に広く知らせるために語っているわけです。
これはいわば当然なのではないでしょうか。
もちろんその内容には賛同しかねますが。
上で述べたことと同じで、将来的に石破政権に対する批判をメディアでするのはよくないという視点で見ると、みなさん考えがちょっと変わるのではないですか。
もちろん党内で声をあげることも大事です。
しかしながら、党内で少数派の場合限界があるわけです。
そのような場合には、メディアを通じて、国民に訴え、その支持を背景に突破していこうというのはごく当然なのではないでしょうか。
そしてもしも石破政権が誕生した時に、石破政権が間違った方向に行こうとした時に、それを党内はもちろん、メディアでも批判して、世論を背景に道を正して欲しいと思います。
終わりに
ということで、私は石破さんが政権批判をしようが、それは自民党という党の歴史から考えても、そして将来的なことを考えても、認めるべきであると思います。
もちろんその内容や、メディアと一緒に安倍政権を潰そうとするのは不愉快ですが。
しかし、安倍政権がいつまで続くかはわからないわけです。
安倍政権に代わった政権が間違った方向に行く時に、自民党議員、そして国民としてもそれをなんとか止められるようにするためにも、いま石破さんがやっていることを否定的に論じるべきではないと私は思います。
相手の自由を許すことが、自分の自由を許すことにつながる。
というような考えとも言えるかもしれません。
この意見には賛否両論が予想されます。
この記事を読んで、私に対する批判もお待ちしております。
それは違うという意見も当然あるでしょうから。
このことに関して、やまもち一太先生がご自身のブログで意見を述べてらっしゃりましたのでご紹介しておきます。