昨日も取り上げましたが、各社の世論調査で内閣支持率が大きく下がりましたね。
そんななか、読売新聞では世代別内閣支持率が出ていました。
(読売新聞)
この結果が興味深いと感じましたので、取り上げていきたいと思います。
テレビ以外から情報を得る若年層
この図を見ればわかる通り、50歳代以上では内閣支持率が低く、特に60代ではもっとも低い水準です。
これを見て感じたのは、若い世代からは加計学園、強行採決があっても高い支持が続いているなということです。
というのも、SNSやネット上では、加計学園問題が本当に問題視されるべきものなのか、テロ等準備罪で一般人が監視されるなどの野党がいうような問題点は本当にあるのか、審議を妨害する野党の動き、などについて正しい情報が得られていたように感じます。
もちろん個人の考えによって違いはあるのでしょうが、テレビや新聞などのマスコミで、安倍政権を叩く動きが本当に正しいものかどうかということについて、客観的に捉えられてるのは、テレビ新聞以外からの情報を受け取れることができる、若い世代なのだと思います。
ですから、若い世代では、政府の文書をめぐる対応が良かったとはお世辞にも言えないと言えども、今回の加計学園問題にテレビなどが報じるような特別の問題はないだろうなどといった考えが広がっていることが、支持率が高い状態で維持されている大きな原因の一つであると思われます。
テレビからしか情報を得られない高齢層
一方50代以上、特に高齢になればなるほど、SNSやネットから情報を得ることは少なく、テレビやマスコミが報じる情報以外を得ることができず、テレビやマスコミの報道を鵜呑みする傾向にあると思います。
一概には言えませんが、やはりテレビや新聞は、偏った意見になりがちのように感じます。
日本では55年体制以来、マスコミは政府を批判、監視するものという考えが、マスコミ関係者にも深く根付いています。
もちろんその通りなのですが、時には政府を批判するためにあえて間違った見方をしているのではないかといったテレビ番組もしばしば目にします。(サンデー○ーニングなど)
当然のことながら今回の加計学園の問題に関しても、テロ等準備罪に関しても、批判的な論調がテレビを見ていると多いように思えます。
というより批判的な論調以外を見つける方が難しいと思います。
そして今回の件に関しても、報じるべき内容が報じられてないこともたくさんありました。
こういったことが、政権支持率が若年層に比べて大きく低い、大きな原因の一つだと思います。
SNS普及による変化
マスコミが与える大きな影響
昔であれば、テレビが世間に与える影響は現在より大きく、マスコミが批判を始めだすと、簡単に内閣支持率を減らすことができました。
世論に対する非常に強い影響力を発揮していました。
テレビをはじめとするマスコミ以外から情報を得られないのですから、当然とも言えます。
これは50代以上では今なお健在なのでしょう。
その例として、麻生政権を倒し、民主党政権を誕生させたのもマスコミによる誘導があげられるかと思います。
当時のマスコミは、麻生バッシング、民主党になれば素晴らしい未来が待っているといったキャンペーンを張っていました。
麻生バッシングも漢字が読めない、カップ麺の値段がわからないなどなど政策とは関係のない批判ばかりで麻生政権が成し遂げた数々の政策に関してはほとんど報じない。
そして、民主党の不祥事は報道しないなど、世論を扇動する動きがあったように感じます。
マスコミ以外からの情報
しかしながら、現在ではSNSの普及によって、テレビはじめとするマスコミ以外からも情報を入手できる時代になりました。
そういった中で、どうやらテレビは全ての事実をただしく伝えているわけではなくて、何らかの主張に基づいて報道しているようだぞということが明らかになっていったように感じます。
「報道しない自由」と揶揄されるように、テレビ局の主張に邪魔なものは報道せず、以前であれば世間に知られることがなかったことが、ネットを通じて知ることのできる社会になってきたとも言えるでしょう。
こういったことからネットではマスコミのことを、「マスゴミ」と呼ぶ人たちもいるようで、テレビなどマスコミへの信頼性が低下していることも挙げられます。
今回の加計学園、テロ等準備罪でも「報道しない自由」は発揮されていたように感じます。
麻生政権2009年当時に今ぐらいSNSが発達していれば、あの暗い3年3ヶ月を過ごさずzに済んだのかもしれません。
終わりに
もちろんネットの情報は玉石混合です。
ですから、たくさんの情報の中から自分で判断する必要があります。
しかしながら、テレビからしか情報を得られなかった時と違い、比較検討することができるようになったのです。
この傾向は今回の世論調査の世代別支持率にも如実に表れていると思います。
マスコミが悪いとは言いませんが、マスコミが報じる報道を鵜呑みにしていては真実を見誤るであろうという報道が山積しています。
もちろん、情報が偏っていることだけが原因ではなく、世代間の思想的な背景(学生運動世代などなど)といった違いもあるにしても、こういった情報の偏りは大きな原因の一つだと思います。
もちろん政府の文書をめぐる対処、強行的採決がいいとは言いませんし、改善する必要はありますが、しっかりと真実を捉えて判断することが重要なのではないでしょうか。