桜咲き誇れ

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東京都議会選挙を決めるのは投票率 浮動票の行方

さあいよいよ今週末は東京都議会選挙ですね。

先週末には世論調査が発表されていました。

headlines.yahoo.co.jp

この調査によると、投票先を決めている約4割の都民のうち

自民党25.9パーセント、都民ファーストの会26.7パーセント、共産党13パーセント、公明党12.3パーセント

という結果のようです。

自民党と都民ファーストの会が比較第1党を目指して、拮抗していることがわかります。

 

自民党にはとんでもない逆風が吹き荒れる中で拮抗というのは善戦とも言えるのかもしれませんが、やはり支持を若干落として都民ファーストに流れていることもみて取れます。

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選挙を左右する無党派層

そして、上でも書いた通りこれは約4割の投票先を決めている都民の調査です。

つまり残りの6割は今なお投票先を決めておらず、投票当日に決めるという無党派層というわけです。

この無党派層が選挙結果を大きく左右するというのは言わずもがなということです。

 

固定票と浮動票

そこで重要になってくるのは投票率です。

 

選挙で入れられる票というのは、大きく固定票と浮動票に分けられます。

  • 固定票:組織票ともよばれ、各種団体などの組織がもととなって特定の候補や政党に投票する票のことです。
  • 浮動票:その選挙ごとで投票する先を変える票のことで、その時の世間の風や流れに大きく影響を受けます。

 

そして固定票は棄権することは少なく、投票率と関係なく一定数が確保されています。

逆に浮動票というのは、投票率が低ければ少なく、高ければ多いわけです。

 

つまり、投票率が低ければ低いほど、固定票が総得票数に占める割合が大きくなる、すなわち固定票を持つ候補が選挙に有利になるわけです。

 

投票率でどの政党が勝つか決まる

そしてここでいう固定票を持つ政党の代表としては、自民党、公明党です。

 

自民党は各種業界団体、公明党は創価学会からの固定票が確保されています。

逆に共産党の組織票というのはたかが知れていますし、都民ファーストは新しくできた政党で、固定票というのはほとんど存在しません

 

つまり、投票率が高ければ都民ファースト、共産党の議席数が伸びやすく、投票率が低ければ、自民公明の議席数が伸びるというわけです。

しかも一連の加計学園問題をめぐって、自民党に逆風が吹き荒れている中では特にこの傾向は顕著でしょう。

 

過去の都議選

投票日 投票率 自民党 民主党
2005年7月3日 43.99 48 35
2009年7月12日 54.49 38 54
2013年6月23日 43.5 59 15

ちなみに近年の都議選はこういった感じです。

投票率が54パーと高かった2009年には民主党が圧勝しました。

麻生政権末期の頃で、民主党への風が吹いていた頃ですね。

 

一方低かった2005年、2013年は自民党の勝利、特に2013年は自民党は全候補が当選しました。

 

もちろん投票率で一概には捉えらえませんが、風が吹き投票率が上がると民主党が勝利しているわけです。

今回で言うと、民主党が都民ファーストのような立ち位置です。

 

特に普段選挙に関心のない人は、なんとなく都民ファーストに投票するという方も多いのではないでしょうか。

2009年総選挙で民主党に投票した人たちのような感じですね。

 

だいたい投票率50パーセントというのが大きな目安になってこようと思います。

投票率が50パーセントを超え出すと自民党が苦戦し、都民ファーストが多くの議席を獲得することが予想されるでしょう。

 

投票日の天気

投票日の天気も投票率に影響を与えるというのもよく言われることであります。

晴天でレジャーに出かけるような天気や、雨が降り出かけるのが億劫だという天気だと投票率は下がると言われています。

逆に曇りのような、出かけるわけにはいかないけど投票には雨が降ってないから行くかという天気が投票率が上がりやすい天気と言われています。

 

ということで、東京の天気を一応見ておきましょう。

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(yahoo天気より)

ということで2日の天気予報は今の所、曇り時々晴れという投票日和な天気です。

天気は都民ファーストを後押しするのでしょうか。

まぁこれは話し半分ぐらいに捉えてくださいw

 

終わりに

ということで投票率が選挙の結果を左右するということを長々と述べました。

そんなもん知ってるわという人も多いかもしれませんが、知らない人のためにも一応まとめておきました。

 

過去に自民党の総理が「無党派層は寝ていてくれればいいのに」と発言したくらい、投票率が選挙結果に与える影響は大きなものです。

 

一部の政党に風が吹けば、投票率が上がりその政党が勝利することになります。

風が吹く、つまり普段は政治に興味がない人がなんとなくという感じで、風に乗って投票するということです。

 

本当にそれでいいのでしょうか。

 

しっかりと政策を判断した上で、そこに決めるのなら問題ありません。

しっかりと政策の内容を考え、本当に投票するのがそれでいいのか、しっかりと考える必要は不可欠でしょう。

 

 

2009年、風に流された民主党の大勝によって、日本が迎えたあの暗い暗い3年3ヶ月の教訓を忘れてはなりません。

 

東京都議選。なんとなく投票するのは1日ですが、その結果は4年間です。

 

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

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