桜咲き誇れ

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イージス艦がコンテナ船と衝突で損傷 日本の防衛にも密接に関わる問題!そもそもイージス艦とは?

今日のビッグニュースといえばこれですね。

17日午前2時25分頃、静岡県・伊豆半島南端の石廊崎(いろうざき)沖南東約20キロの海上で、フィリピン船籍のコンテナ船(222メートル、2万9060トン)から「米艦船と衝突した」と第3管区海上保安本部に無線通報があった。

 

アメリカのイージス艦が、フィリピンのコンテナ船と衝突して一部が損傷したというニュースです。

そもそもイージス艦ってなんぞや日本に影響はあるの?といったことに関して見ていきたいと思います。

 

 

イージス艦とは

イージス艦とは、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を指す総称のことです。

そしてイージスシステムというのは、アメリカ海軍によって、防空戦闘を重視して開発された艦載武器システムのことです。

軍艦の種類を指すものではなく、イージスシステムを搭載しているかどうかを指すものです。

 

まあ平たくわかりやすく言うと、レーダーなどを用いて、ミサイルを捕捉、迎撃するシステムを搭載した艦艇のことを言います。

 

 当然のことながら北朝鮮のミサイル情勢が緊迫感を増す中、日本のミサイル防衛においても非常に重要な役割を果たすものです。

 

今回何が起こったか

今回は、フィリピンのコンテナ船つまり貨物船にぶつかってしまって、イージス艦の一部が損傷しました。

そして損傷した部分が、弾道ミサイル防衛の肝とも言えるSPY-1レーダーのすぐ近くで、レーダーの損傷が懸念されています。

 

このレーダーは、飛んできた弾道ミサイルを捕捉し、迎撃用ミサイルの誘導を行う非常に重要なレーダーです。

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写真からもかなり深くまで損傷しているように見受けられます。

 

日本の安全保障

今回事故を起こした「フィッツジェラルド」は、横須賀基地にあるイージス艦11隻の中で、弾道ミサイル防衛の能力を持つの7隻のうちの1隻です。

ミサイル防衛のイージス艦の7分の1が損傷して使えない状態になっている状況ということです。

 

つまり残りの6隻で日本周辺の弾道ミサイル警戒が維持できるのかというのが懸念されています。

アメリカのイージス艦が事故ったんだなー、といった軽い出来事ではなく、日本の防衛上も密接に関わる大問題です。

 

今の現状で、いままで7隻でカバーしてきた防衛に穴が空いている状況で、北朝鮮がどういった行動にでるのかも十分に警戒する必要があるところです。

アメリカ海軍の弾道ミサイル対処能力が落ちていると判断すれば、ミサイル発射などの威嚇行動に出てくる可能性も十分考えられます。

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終わりに

ということで、今回のイージス艦の事故は、アメリカ海軍の艦艇の事故ですが、日本に関係ないというわけではなく、日本の防衛に密接に関わる事故だということです。

もちろん、日本にもイージス艦やPAC3はありますが、情報の提供など、ミサイル防衛協力を行っているアメリカ海軍のミサイル対処に穴が開くとすれば、非常に重大な問題です。

 

今回事故が起こった場所は、非常に危ないところのようで、事故が何度か起こっているようです。

こういった事故を起こさない、対策も十分に検討していただきたいところです。

 

追記

この後8月にも衝突事故が起こりました。

これを受けて、米海軍、第7艦隊司令官解任への報道がウォールストリートジャーナルで出ました。