桜咲き誇れ

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籠池夫妻逮捕へ!籠池夫妻が行った補助金不正受給についてわかわかりやすくまとめる!

最終更新日 8月21日 追記あり

読売新聞でこんな記事が一面で報じられました。

学校法人「森友学園」(大阪市)が国や大阪府の補助金を不正受給したとされる事件で、大阪地検特捜部は26日、学園の籠池(かごいけ)泰典・前理事長(64)と、妻で学園が運営する「塚本幼稚園」の諄子(じゅんこ)・元副園長に対し、27日午後に出頭するよう要請した。

補助金適正化法違反や詐欺の疑いで事情聴取し、容疑が固まれば逮捕する方針。

 ということで、籠池夫妻をめぐる数々の犯罪容疑に関して、出頭が要請され、その結果によって逮捕されるということになるとの報道が出ました。

 

結局籠池夫妻はどんな容疑で疑われてるの?色々ありすぎてよくわからん!という方も多いかと思います。

 

そこで、籠池夫妻が疑われている犯罪行為についてわかりやすく振り返っておきたいと思います。

 

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国交省から建設補助金不正受給

まずは、豊中市に建設予定だった、話題となった小学校の建設で、国の補助金を5600万円不正受給したのではという疑惑です。

 

これは学校建設をめぐって、金額の異なる複数の契約書を用意したものです。

これについては、3種類の契約書として報じられていましたし、覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

こうして、国土交通省からの補助金を受ける際に、実際の工事代金よりも高額な契約書を作成し、約5600万円を不正受給したという経緯です。

 

一応5600万円はその後返還されています。

 

この補助金をめぐっては、設計業者と泰典氏との会合に諄子氏も加わり、希望額を協議していたと言われています。

 

まぁ当然のことながら、契約書の金額を故意に捻じ曲げて、補助金を不正に受給したことは、補助金適正化法違反として犯罪になることは間違いありません。

 

大阪府に対する「専任教職員」等の数の虚偽申請

そして、次は幼稚園の専任の教職員の勤務実態を偽り、大阪府から人件費補助を水増しして受け取った疑惑です。

 

こちらに関しては、給与帳簿などの捜査の結果、森友学園に2011年度から16年度の6年間に交付した幼稚園の専任教員に対する補助金のうち、勤務や給与の支払い実態が確認できなかったり、系列の他の保育園と兼任したりした籠池前理事長夫妻を含む延べ25人分の計約3442万円を不正受給と、大阪府が判断して、大阪地検に告訴していました。

 

つまり、この幼稚園に専任だと言っていた教員が、他の幼稚園と兼任だったり、その勤務実態がなかったりなど、実際の状況を偽って大阪府から補助金を不正受給していたということです。

詐欺容疑です。 

大阪府に対する「要支援児」水増しによる補助金不正受給

そして、次は幼稚園に障害児の受け入れ状況を偽って、大阪府から補助金をだまし取った疑惑です。

 

障害などで特別な支援が必要な「要支援児」の受け入れ状況を偽って、特別教育を行っていないのにもかかわらず、特別教育を行っているとして、補助金2744万円をだまし取った疑いが持たれています。

 

これまた、障害児を受け入れて特別教育を行えば、当然大変ですから、大阪府から援助が出るわけですが、その援助を、実際には要支援児を受け入れず、特別教育を行っていないのにもかかわらず申請して補助金をだまし取っていたということですね。

 

こちらも同じく詐欺容疑で、当然犯罪です。

 

別の幼稚園でも

そして、塚本幼稚園だけではなく、系列の開成幼稚園でも同様の補助金不正受給を行った疑いで府が調査していることも報道されています。

別の幼稚園でも不正受給か 籠池氏が理事長、大阪府が調査へ - 産経WEST

 

こちらも同様に教職員の数によって得られる補助金650万円、要支援児受け入れによる補助金1800万円をいずれも実態がないのにもかかわらず不正に受給したのではないかと見られています。

 

こちらに関しては、大阪府による調査の最中で、今回の告訴による籠池夫妻の聴取の対象ではありません。

 

ですが、補助金の不正受給が常態化したいてことをうかがわせる事態となっています。

 

常態化していた不正受給

ということで、上記の通り結構な金額の不正受給の疑いがかけられています。

 

認めて返している分もありますし、逮捕へという報道もありますので、相当容疑は固まっているのかと思われます。

 

さらに上記の通り、こういった不正受給が常態化していたことも伺えます。

 

不正受給を常態化させる姿勢は教育者としてどうなのだろうかと思わざるをえません。

 そして、指摘されている通り、こういった不正受給を常態化させるしかないほど経営状況がよろしくなかったということもうかがえるでしょう。

 

こういってはなんですが、瑞穂の国記念小学院が開校する前にこういった事態が判明したのは良かったでしょう。

 

この状況で小学校開学を許した、大阪府の私学審議会にも今後は一層厳格な開学判断をお願いしたく思います。

 

終わりに

ということで、籠池夫妻の不正受給についてまとめてきました。

 

改めてまとめてみると、不正受給をこんなに行っていたのかと驚かされました。

はっきり言って不正受給ありきの経営で、常態化していたことは明らかでしょう。

 

こういったことは教育者としても疑問は残ります。

 

 こういった事態が籠池氏の登場によって明らかになったのは、教育に取っても良かったことでしょう。

 

しかし小学校の開設を認めた、大阪府の私学審議会、不透明な売却を行った近畿財務局ともに今後改めていただかなければなりません。

 

現に小学校の開設や、不正受給の返還を通して、籠池夫妻は30億円を超える負債を抱えているとも報道されています。

小学校の開設断念に関しては、ある意味籠池夫妻も被害者です。

あの状況で認められて、開設に進んで、そのあと無理だというのは、あまりにも行政の信義則に反します。

そもそも、小学校の開設を認めたこと、土地の売却を行ったこと自体のあやまりも今後の反省に生かされていただきたく思います。

 

 

今回の反省を生かし、性善説に立った制度設計を改めて、不正受給をされない制度作り、私学審議会など様々な問題に関する改善を望みたいと思います。

 

追記

7月31日籠池夫婦が逮捕されました。

国に対する補助金適正化法違反による逮捕だとの報道です。

大阪府に対する詐欺容疑に対しても今後捜査が進むということです。

 

今回の逮捕が詐欺容疑によるものであることが共同通信で報じられました。

逮捕容疑は詐欺 - 共同通信 47NEWS

 

追記

8月21日、籠池夫妻が詐欺罪で起訴されました。

<大阪地検>籠池泰典・諄子両容疑者を詐欺罪で起訴 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース