今日から6月ですね。
時の流れが早いです、、、
そんななか、びっくりするような記事が出ていました。
学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に大学の獣医学部を新設する計画を巡り、民進党は国家戦略特区を廃止する法案を提出する方針を固めた。31日に国会内で開いた党の調査チームの会合で、桜井充共同座長が明らかにした。特区の適用を停止し、政府に施行後2年以内に特区廃止を含め検討するよう義務付ける。来週にも参院に提出する。
見た瞬間、まじかよって言いそうになるくらいびっくりしました。
反安倍のためならなんでもいいのか、、、
国家戦略特区は加計学園だけではない!
そもそも、国家戦略特区とは、今まで規制でがんじがらめだったものを、特定の特区に限って緩和することで、岩盤規制を打ち破って事業を行えるようにするものです。
まさに、政治主導で既得権益を打破していき物事を決めていくということですね。
この国家戦略特区を廃止する法案を民進党が出すみたいなのです。
この国家戦略特区で、規制を緩和された事業は現在200以上にものぼります。
加計学園1つが国家戦略特区で認められたわけではないのです。
民進党は、これら全てをぶっ壊そうとしているわけです。
既得権益を守りたいのか?
民進党は、加計学園の問題を追求するために、200以上にわたって規制緩和されてきたものを白紙に戻そうということです。
既得権益を守ろうとする行動と言われてもしょうがありません。
加計学園の件は、総理が自らの意向で特別に便宜を図ったのではという疑惑があるわけです。そこで、便宜を図る可能性のあるこのシステム自体をぶっ壊そうということなんですね。まぁ現実には総理がすべて決めているわけではないのですが、、、
にもかかわらず、加計学園1件のために規制を緩和することのできた200以上の事業をおじゃんにするつもりなのでしょうか。
しかも、加計学園の問題に関しても総理が特別に便宜を図った証拠は一切出ていないわけです。
まさに、安倍批判のためなら何でもいいという現在の民進党の体質が出ているような記事です。
政治主導を掲げ既得権益を打破しようとした過去
政治主導を掲げたことはもう忘れたのか
そもそも、政治主導を掲げ国家戦略特区の前身となった構造改革特区を自民党政権よりも積極的に活用しようといっていたのは民主党政権です。
はっきり言って、あまりうまくいかない面もあって、トップダウンで物事をどんどん決めていけるようにできたのが、現在の国家戦略特区です。
民主党政権は、基本方針として「官僚主導、官僚依存から政治主導、国民主導へと刷新する」と言って政権を獲得したわけです。
散々政治主導と言っていたのを覚えている方も多いでしょう。
そして、事務次官会議(官僚のトップによる会議)を廃止するなどして、極力官僚の影響を排除して政治主導を推し進めてきたのです。
まぁその後政権ではまとめきれなくなり、やっぱり必要だと言って事実上復活させるのですが。
政治主導の象徴とも言える、国家戦略特区を否定しようとする動きは、安倍批判のために、過去の自分たちが推し進めた政治主導を否定するようにも映ります。
自民党ができない既得権益を打破すると言ったのは民進党では??
さらに、国家戦略特区は岩盤規制を緩和して、既得権益を打破しようとするものです。
民進党は、前々から自民党が既得権益に切り込めないことを批判していたわけです。
にもかかわらず、既得権益を打破する国家戦略特区を廃止する法案を出すというのは、何がしたいのかわかりません。
福山先生がおっしゃるように自民党は歴史がある分、業界団体との癒着から既得権益を打破しきれていない部分がありました。
規制緩和をすると言っても、現在の日本では一気に規制緩和をすることは非常に難しいわけです。
そこで、安倍政権は既得権益を打破し規制を緩和すべく、特定の地域に限って規制緩和を認める国家戦略特区を作ったわけです。
それに今回の加計学園の問題に関しても、業界団体(獣医師会)の反対を押し切って、既得権益(50年以上新設されない)を打ち破ったわけです。
総理が友達のために便宜を図ったかどうかは、全く別の問題でありそこは別に検証すべきで、国家戦略特区を廃止するかどうかが問題なのではありません。
まとめ
今回の疑惑を絡めて、既得権益を打破しようとする国家戦略特区を廃止しようとするのは全く理解不能です。
疑惑の問題は別に論ずるべきであって、安倍政権を批判するためなら何でもありという姿勢は理解できません。
自分たちが掲げてきた、政治主導、既得権益の打破といった看板を、反安倍のためならかなぐり捨てるのでしょうか?
そこにきちんとした理念があって国家戦略特区を廃止しようとするのであれば、全く問題ありません。
それから、学者のみなさんが、国家戦略特区をやめて全国一律で規制緩和したほうがいいよ、とかいう理想論をいうのは勝手です。
まぁ現実的でない理想論ですが、、、
しかし民進党は野党第1党として現実に即していかに規制緩和をしていくかを考えていく必要があるのです。
にも関わらず、今回の特区廃止法案は、安倍政権を批判するためだけのものであることがみえみえです。
建設的な議論を捨てて、批判のための批判を続けるこのままでは、何もことが運びませんし、民進党が政権をもう一度とる未来はやってきません。
そもそも加計学園に問題があるかについてはこちらもご覧いただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければ、読者登録ブックマークお願いいたします。