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音喜多都議の出演が党事務局によってキャンセル 議員の行動を制限する都民ファ 真の「ブラックボックス」【よるバズ】

最終更新日8月17日

今回は音喜多都議出演拒否騒動をめぐる、都民ファーストの

「ん?」

と思うポイントについて。

 

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事務局の意向でキャンセル

昨日、15日の夜バズを見ていたわけです。

 昨日のテーマは、「都議選大反省」という事で、都議選の結果、そして、都政の今後というテーマでした。

 

自民党からは、川松都議が出演されており、それと相対する都民ファーストの議員にも当然オファーをかけたそうです。

そして、音喜多都議から出演の了承を得たそうです。

 

しかしながら、その後事務局から遠慮したいという連絡が来て、キャンセルとなったそうです。

 

都民ファーストの姿勢

ということで、音喜多都議自身は出演を快諾したのにもかかわらず、都民ファーストの事務局の意向(圧力)によって出演してはダメだという事になったわけです。

 

これに関して音喜多さんはブログを更新されました。

これまでは比較的自由にメディア出演や取材対応をして参りましたが、今後は少し違った形となりそうです。

各議員による情報公開・情報発信のあり方については、現在党内で議論・整備が行われている最中と側聞しており、個人の見解を披瀝することは現段階では控えることにしたいと思います。

 とのことで、個人の見解を披瀝する事は制限され、情報発信のあり方も党が決めるという事のようです。

 

自民・川松都議の指摘

この、都民ファースト事務局による出演拒否騒動を受けて、川松都議は自身のブログで、

【音喜多都議の出演キャンセル】都政はどう進んでいくのか。|川松真一朗の「日に日に新たに!!」

都議会自民党も重要案件についての取材受けは党の方向性を語る事になるので「慎重に対応」という事はよくありますが、個々人のテレビ出演判断は各議員に委ねられておりました。

昨年の都知事選の頃は宇田川幹事長でしたが、FMラジオやネットテレビに出るなと言われる事は無く、むしろバンバン喋って来いと言われたものです。

 このようにおっしゃっています。

 

おっしゃるとおりで、重要案件についてはいざ知らず、議員個人がメディアに出演し、自らの議員活動、そして自らの考えを披瀝するという事は、有権者に対してという意味でも非常に重要な事であります。

 

そして、自民党では特段の制限はなされていないという事です。

まぁ党の意向とは異なる、石破議員がバンバンメディアに出ている事からもわかりますよね。

 

このように、議員が自らの言葉で有権者に対して語るという意味で、メディアに出演するということは必要不可欠なのではないでしょうか。

小池都知事が散々批判した自民党でもやっていない統制を都民ファーストは強めているという事ではないでしょうか。

 

「情報公開」とは?

都民ファーストは、都議選中から取材を制限した事が、朝日新聞によって明らかにされています。

都民ファ取材制限、いつまで? 新顔の発言にピリピリ:朝日新聞デジタル

 

一年生議員が非常に多く、そのほとんどが、その議員の資質というより都民ファーストに吹いた風によって当選した事から、余計な事を言われては困るという都民ファースト側の対応なのでしょう。

 

そもそも、各自に自由に喋らす事もできない、軽い候補者を立てているのかという批判も成り立ちそうですし、都議選中ならまだしも、都議選終了後も取材制限をかけるというのは理解できません。

都議になった時点で、一人一人が都民の代表となっているわけです。

その都民の代表が自由に発言させないというのは、疑問視せざるをえません。

 

ただ、ここは百歩譲って、一年生議員ですから、取材制限も仕方ないとしましょう。

 

しかしながら、音喜多議員のメディア出演までも制限するというのは、合点がいきません。

音喜多議員は2回生議員ですし、都議選中も都民ファーストの顔として各メディアで主張を展開されてきました。

 

そして、今回の千客万来施設の撤退も含め、市場問題にははっきりと言う姿勢を、比較的示されており、憂慮される二元代表制への懸念を晴らす格好の材料と言えるでしょうか。

小池都知事、都議選翌日の代表辞任発表 浮かび上がる二元代表制、党のガバナンス問題 - 桜咲き誇れ

 

にもかかわらずの、今回の出演拒否となったわけです。

もちろん、党としての公式の見解を言わなければならないような場では、それなりの意見を固めていかなければならないという事もあるでしょう。

 

しかしながら、夜バズという、自由な議論をする場で、音喜多議員の個人的な見解を披瀝する事も許されないというのは、小池都知事が目指す「情報公開」からは真逆の精神なのではないでしょうか。

 

 

真のブラックボックス

小池都知事は、以前から事あるごとに都議会、そして自民党都連に対して

「決定のプロセスが見えない。一部の有力な議員のみが決めている。ブラックボックスである」

と批判してきたわけです。

 

しかしながら、取材を制限し、メディアへの出演も制限して、個人の見解を喋らせない、都民ファーストの方がブラックボックスと批判されても仕方ないのではないでしょうか。

 

このように個人的見解を喋らせずに、党の意向に従わせる、そして党の意向を決めるのは一部の有力な議員や小池都知事

これぞ、まさに懸念された、yesマンだらけで二元代表の責務を果たせないのではという事そのものではないですか。

 

市場問題一つとっても、延期の決定も、築地豊洲両立案についても、意思決定は全く明らかにされず、小池都知事の独断で決定されるまさに「ブラックボックス」となっているわけです。

 

そのことで、千客万来施設の撤退検討という実害までではじめているわけです。

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終わりに

ということで、一年生議員への取材制限、音喜多議員のメディア出演を制限など、議員各人の行動に制限をかける都民ファーストを見てきました。

これで、二元代表の精神を守れるのかは非常に疑問でなりません。

そして、散々批判したブラックボックスに都民ファースト自らがなっていっているのではないでしょうか。

 

小池都知事の、情報公開をはじめとした、クリーンな東京都政に期待している都民は多いのでしょう。

もちろん、風はありましたが、そういった期待から都民ファーストの圧勝という結果になったわけですから。

 

小池都知事、そして都民ファーストともに自らの目指すところを見誤らずに都政改革を推し進めていくように期待します。

 

やってみたら、結局批判していた自民都連と同じように、ミイラ取りがミイラにという事にならないように期待したいと思います。

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