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【民進党代表選】前原誠司新代表誕生 票数などの詳細や、今後の展望・注目ポイントについて

本日の民進党臨時党大会で、国会議員等の投票が行われ、地方票と合算した結果、前原誠司氏が時期民進党代表に選出されました。

党大会前の本日午前中から、各紙は前原代表選出へという見出しを立てていましたが、その通りの結果ということになりました。

 

そこで今回は、票数などの詳細な情報を速報的に、そして今後の展望などについて見ていきたいと思います。

 

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票の内訳

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まず民進党代表選挙は、国会議員・公認予定者・地方議員・党員・サポーターの票によって決定されます。

そして、国会議員・公認予定者以外はすでにハガキで投票済みですので、本日、国会議員・公認予定者の投票が党大会で行われ、それらを合算した数値で決定されるということになっています。

これらの、民進党代表選挙の詳しい仕組みについてはこちらで触れていますので、よろしければご覧ください。

 

票数の意義

そして、前原代表がほぼ既定路線だからといって、票数は関係ないということではありません。

ここで、枝野氏が地方票を多数獲得して、僅差で敗れるということになれば、前原氏は今後の執行部人事において、さらには今後の動きについて枝野氏を支持した勢力への配慮が当然必要となります。

自民党でも、2012年、安倍総裁が誕生しましたが、圧倒的地方票を獲得した石破氏を幹事長という要職につけるなど、配慮するという姿勢が見られました。

 

このように敗れるにしても、票数によって、今後の枝野氏、そして枝野支持層の民進党内での影響力というものが、大きく左右される重要なものなのです。

 

開票結果

まず、地方議員、党員・サポーター票の結果が示されました。

ご覧のように、地方票では、前原氏が252pt、枝野氏が188ptという結果になり、前原氏が優勢の結果となりました。

 

そしてその後に、国会議員、公認候補予定者の投票が行われました。

ご覧のように、国会議員票が前原氏83pt、枝野氏42票に、公認予定者票が、前原氏84票、枝野氏42票ということになりました。

そして、これらをポイントに換算すると、前原氏250pt、枝野144ptということになりました。

 

ということで、これら全てを合計した結果、前原氏502pt、枝野氏332ptということになり、前原氏が民進党の新代表に決定しました。

 

ちなみに、無効票が8票発生し、会場がざわめきました。

離党予備軍の意思表示とも言われており、離党者が続くかどうかについて、懸念が集まっています。 

今後の注目点

ということで、民進党代表選挙は前原氏の勝利という結果に終わりました。

とはいえ、枝野氏氏も予想よりは健闘しており、大きく離されたという印象でもありません。

この結果を受けて、代表がどういう方向で進んでいくのか注目が集まる点について触れておきたいと思います。

枝野氏の処遇

まず注目となるのは、前原氏が代表になって初めの仕事とも言える執行部人事に関してでしょう。

そして、何より注目されるのは、枝野氏がどのように処遇されるかということです。

 

今回の結果を受けて、枝野氏を冷遇するのか、それとも挙党一致の体制を見せるべく、重要ポストを与えるのかということは、非常に注目されます。

 

(追記)

1日のプライムニュースに前原代表が出演され、枝野氏には執行部に入ってもらう旨の発言をされました。 

野党共闘

そして、これまた重大なポイントが野党共闘に関してでしょう。

野党共闘を継続させる姿勢を見せていた枝野氏が敗北し、忌避感を見せていた前原氏が勝利したことで、野党共闘、特に共産党との共闘の見直しが行われるでしょう。

 

このことに関連してくるのが、10月22日に行われる、補欠選挙に関してです。

自民党議員3名の逝去によって行われる補欠選挙では、自民党は負けられない選挙、そして民進党としては勝利することで非常に大きな意味がある選挙ということになります。

こちらの選挙に関して、共産党は候補の一本化に向けて強い意欲を見せる一方、民進党の最大支援組織「連合」の会長は共産党との共闘につよい拒否感を表している状況となっています。

 

前原氏が、10月22日の補選において、共産党とどのような対応をとっていくのかが注目されます。

 

その他の政策

そして、その他の政策についても枝野氏と異なるポイントについて、どこまで配慮を行うかについても当然注目が集まります。

 

日本ファーストとの連携、離党者の処遇、消費税に対するスタンスなどの違いが大きなものとして取り上げられています。

これらに関して、どのように党内の意見を一致していくかも注目されるでしょう。

 

枝野氏と前原氏の政策の違いに関してはこちらに詳しくまとめています。

 

ガバナンス

このように、様々な注目ポイントはありますが、最も重要なのはガバナンスにおける問題でしょう。

民進党議員の中には、小池新党との連携を模索し浮き足立っている離党予備軍が存在するとの報道がなされています。

 

これらの議員たちが離党しないためにも、前原氏が党内のガバナンスの再構築に勤しみ、党内分裂を避けるということが最重要課題ということになるでしょう。

政策がいくら立派でも、これ以上離党者が続出するようでは、党として成立しません。

その意味でも、前原氏と異なる立場の枝野氏への配慮というものが注目されるポイントです。

 

終わりに

ということで、民進党代表選挙の詳細、今後の展望について見てきました。

 

民進党の党勢が低迷し、離党者が出ている状況でどのような党運営を展開していくのか、党勢を回復できるのか、注目が集まります。

 

前原氏の経済政策についてはこちらに詳しくまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。