桜咲き誇れ

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災害派遣中に稲田大臣が外出で政務三役が不在 その問題点とは?政務三役とは?

本日、菅官房長官の記者会見で、40分間防衛省に政務三役がいなかったことが指摘されました。

 

官房長官「防衛省の政務三役が40分不在 対応問題なし」 | NHKニュース

稲田防衛相、豪雨対応中に一時不在 「政務」理由に:朝日新聞デジタ

九州北部を襲った豪雨の行方不明者らの捜索救助に自衛隊があたっていた6日昼、稲田朋美防衛相が「政務」を理由に約1時間、東京・防衛省を不在にする一幕があった。大臣、副大臣、政務官の政務三役全員がいなかった格好で、省内から「隊員が必死で活動しており、士気にかかわる」との声も上がっている。 ということで、福岡大分での大雨での大災害が起こっているという状況で、不在だったのは稲田朋美防衛相が同省を離れた午前11時50分ごろから、小林鷹之防衛政務官が戻った午後0時30分ごろまでの約40分間。


そこで、今回は、政務三役とは?「政務」とは?、この問題点とは、についてみていきたいと思います。

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政務三役とは

まず政務三役とはなんぞやという方も多いと思いますので、なんなのか見ておきたいと思います。

政務三役とは、各省の大臣・副大臣・政務官(2人)のことです。

 

つまりは、防衛省の政治分野のトップ四人ということですね。

 

そして防衛大臣、そして不在時に代理を務める防衛副大臣は特に責任ある立場です。

 

政務とは

そして、今回稲田大臣が「政務」で外出したことで、政務三役が不在になったわけです。

 

ここでいう「政務」とは後援者との会合や選挙応援など政治家としての活動のことです。

閣僚としての業務である「公務」とは区別されるものです。

 

「政務」を行うときは防衛省の職員などは随行しないなど厳密に区分けされているわけです。

 役人では判断や決定をしかねるものに対して、最終的には責任ある立場の大臣、防衛副大臣がその責任を持って、決断を下すこともあるわけです。

有事での不在

今現在、福岡や大分などで大雨で自衛隊員が出動して、災害対応に当たっています。

 

いわば「有事」なわけです。 

 

そういった状況の中で、政務三役が、特に責任者たる大臣、副大臣が不在になるということに、疑問符をつけざるをえません

 

そして稲田大臣が外出した理由が、公務ではなく、政務であることも解せません

この非常事態でやらなければいかないことなのかという声があがるのは当然でしょう。

 

もちろん、状況が変わらず特に政務三役が存在せずともなんとかなるということも考えられるでしょう。

しかしながら、こういった状況では常に最悪を考えて行動しなければならないわけです。

 

最悪の状況が起きた場合に備えて、政治家がその責任を持って、自衛隊派遣などの指令を行う状況を作っておかなければならないことは当然でしょう。

防衛大臣、防衛副大臣がいなかったばかりに的確な指示が出せずに、救える命を救えなかったとなることもありうるわけです。

 

気になるギクシャク感

そして自衛隊員の士気にも関わるでしょう。

命がけで救援活動を行っている自衛隊員たちにとって、そのトップたる防衛大臣が、公務ではなく政務で外出し、そして政務三役が存在しないということは士気を下げることはまちがいないでしょう。

 

そして、本来であれば防衛省の役人が、稲田大臣を止めなくてはなりません。

稲田大臣が把握しきれてない可能性もあるのですから。

防衛省としても「政務三役がみんな外出していますから、大臣外出するのちょっと待ってください」と言ったのか、それを振り切って行ったのか、わかりませんが、役所と大臣の関係のギクシャク感も感じられる残念な話であると感じました。

 

北朝鮮のICBM実験で緊張が高まる中で、こういった防衛省、防衛大臣の疑問を感じざるをえない行動をとることは、非常に遺憾です。

 

終わりに

ということで、今回の件は防衛省、防衛大臣の危機管理に対する姿勢といった意味でも非常に重大な問題であると思います。

 

平時でも「えっ」と思うことですが、自衛隊員が必死に頑張っているこの状況での行動としては非常に残念です。

 

菅官房長官は問題ないと言いますが、私は、先の選挙での発言よりも問題なのでは思わざるをえません。

稲田大臣の「自衛隊として」発言 その問題点とは - 桜咲き誇れ

 

そして、稲田さんは、先の選挙演説での発言も含めて非常に苦しい立場におられる状況でこういった行動というのは、軽率ではないかと断ぜざるをえません。

 

個人的に稲田さんの思想など応援したい中で、こういった「ん?」と思うような出来事が頻発することは非常に残念であります。

 

北朝鮮の軍事的プレゼンスが拡大する中でも、防衛大臣の任務は非常に重要になってくるわけです。

内閣改造まで、気を引き締めて頑張って頂く、頑張ってもらうしかありません。 

                                        最後までご覧いただきありがとうございました。

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