桜咲き誇れ

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女性天皇と女系天皇の違いとは?天皇の原理原則を皆さん知っていますか? 

最終更新日8月30日

 

いま、女性宮家の創設に関する記事を書いているのですが、そこで密接に関わってくる、女性と女系の違いに触れざるをえなくなり、凄まじく膨大な、長さの記事になりそうで、

長くて読むのだるい

と思われてしまいそうなので、あらかじめこの記事で簡潔に女性天皇・女系天皇の違いについて、触れたいと思います。

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女性と女系

まず、皆さん女性天皇と女系天皇の違いってご存知でしょうか?

 

よくわかんないけど、どっちも女性の天皇ってことでしょ。男尊女卑とか古い古い。とか思われてるかもしれません。

現に、私の周りでも、ほとんどの方が女性と女系をごっちゃにし、とりあえず女性の天皇のことだろう、と誤解をされていて、女系について知っている人はほとんどいませんでした。

 

今日の、朝まで生テレビでも女性宮家の問題とともに取り上げられていましたが、理解されていないなーという人がいらっしゃるように思いました。

しかし全く違うのです。

 

天皇を天皇たらしめる原理原則

天皇というのは、初代神武天皇以来、今上陛下(今の天皇陛下)まで125代2600年以上にわたって、受け継がれてきたのです。

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2600年以上というのはすごい年月です。神話を除いても少なくとも1500年以上は受け継がれたことが、間違いないのです。

これは、他国では類がないほどの長い年月なのです。

これほどまでの長い年月、日本人が大切に、皇室を守り抜いてきたのです。

 

天皇になるのに、理屈はありません。

その方が、皇族として生まれてきて、皇位継承順に従って天皇になります。

つまり、天皇というのは、血筋によって決まるのです。

すなわち、血統の原理です。

天皇というのは、何か優れているだとかそういった基準で決まるわけではないのです。

 

そして、受け継がれていく中で、皇室の制度は変遷を遂げてきました。

細かい皇室の制度やしきたり(側室制度など)は、変わりながらも受け継がれてきたのです。

 

しかしながら、2600年の間一切変わらなかった天皇の原理原則があります。

それは、男系の血筋を持つものだけで受け継いできたということです。

このことだけは、他の細かい制度がいかに変わっても、変わらずに受け継がれてきた、まさに万世一系の天皇なのです。

 

男系?女系?それってなんなの?

男系とは、何かわからない方も多くいると思います。

男系とは、簡単に言えば、お父さんを辿って行って皇室と血のつながりがあるかどうかということです。

つまり、現在の愛子内親王殿下や、眞子内親王殿下などは、男系の女子です。

悠仁親王は男系の男子です。

男系・女系は、現在のその人物の性別とは全く関係がありません。

 

しかし、愛子内親王殿下が、結婚して男の子が生まれたとします。

その子供の皇室とのつながりは、お母さんである愛子内親王殿下を通じてしかありません

つまり、このお子様は、女系の男子ということになります。

お父さんが一般人であれば、男系を何代遡っても皇室にはつながらない、つまり男系の血筋をもたないということになります。

下の図を見ていただければ、わかりやすいかと思います。

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(wikipediaより)

 仮に愛子内親王殿下のお子様が天皇になれば、お母さんから遡らなければ、皇室につながりません。

これを女系天皇というのです。

長い伝統

過去、日本の歴史で男系の女子が即位し、女性天皇となったことはありましたが、男系の血を持たない方が天皇になったことは一度たりともありません。

 

そこには、幾多の困難がありました。男系の皇統が断絶しかけたこともありました。しかしながら、今まで知恵をしぼり、絶え間ない努力の上に成り立っているものなのです。

つまり、皇室がなぜ尊いのかといえば、2000年以上男系の血筋で天皇をつなぐという、非常に難しいことを、成し遂げてきたからなのです。

そこに、理屈はないのです。

 

仮に、女系天皇が誕生すれば、今までの天皇とは全く原理が異なる天皇が誕生することになります。

簡単に言えば、王朝が変わってしまうのです。

それが今までの天皇と同じものかすらわかりません

 

つまり、もうどうしようもない、万策尽きた、となるまでは、2000年以上続いてきた尊い皇室の伝統を、次の世代に引き継ぐために、努力し続ける必要があるのです。

 

切れた歴史は繋げない

ここで、薨去された(亡くなられた)寛仁親王がおっしゃっていた、お言葉を胸に深く刻む必要があります。

「一度切れた歴史は繋げない」

この言葉に、全て含まれていると思います。

 

2000年以上という長きにわたって、男系をつないできたことが、歴史であり、権威であり、それを途絶え、女系天皇をつくることは、現在の天皇とは原理原則の違うものができるということです。

 一度女系天皇が誕生すれば、もう二度と2600年男系をつないできた皇室の伝統に帰ることはできません。

 

女系でもいいじゃないかという方は、この重みをどこまでご存知なのでしょうか。

切るのは簡単ですが、もう二度と戻れない決断なのです。

2600年という想像もできない長い年月にわたって、いくつもの苦難を乗り越えて、つないできた伝統を、現代の私たちのファミリー感覚でやすやすと変えていいものではないのです。

まとめ

今回、女性と女系のちがい、そして、皇室の原理原則についてわかっていただけたかと思います。

原理原則を踏まえて、議論しなければいけません。

その上で、皇室を維持するためにはどうするか、という議論が必要です。

 

もうどうしようもないというときまで、男系の皇室を継続する議論が必要なのです。

そこから先に女系天皇の話が出てくるのです。

女性女系を一緒くたにするのもおかしいし、女系天皇ありきで話が進むのも間違っているのです。

また、女性宮家に関しても記事をあげたいと思うので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。

 

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